Member profile: Japan whisky quest                    BAR MINMORE HOUSE -日本でのウイスキー探求の旅

2022年、会員のベン・ラブとキャット・ラブは、結婚式の会場にザ・ヴォルツを選ぶほど、SMWSをこよなく愛している。
それから3年後、その情熱は日本・大阪でのウイスキーをめぐる冒険へと二人を導くことになる。その旅の模様を、リチャード・ゴスランが紹介する。

SMWSメンバーのベンとキャット・ラブが、日本・大阪にあるSMWSのパートナーバーを訪れた。

ベン・ラブにとって、ウイスキーとは人と人とをつなぐもの。そして、その中心には常にSMWSである。その縁の深さを物語るように、ベンと妻のキャットは2022年10月、結婚式の会場にザ・ヴォルツを選んだ。

「私も会員でしたし、キャットの父も会員でした。みんな大のウイスキー好きなんです」とベンは語る。
「2022年1月に初めてSMWSへ入会したとき、まるで第二の我が家を見つけたような気持ちになりました。そして、結婚式を挙げるのにこれ以上ない場所だと思ったのです。我が家のように感じられるSMWSで人生の節目を祝えたことは、本当に特別な経験でした。ザ・ヴォルツはこれからも私たちにとって特別な場所であり続けるでしょう。SMWSは私たちの居場所であり、私たちの物語の一部なのです。」

そんなベンとキャットは今、そのSMWSとのラブストーリーを海外へと広げている。旅先に選んだのは日本。そして訪れたのは、日本にあるSMWSのパートナー・バーのひとつだった。「最高でした。まるでクエストをひとつ達成したような気分でしたね」とベンは笑う。
「スコットランドを離れても、ザ・ヴォルツの一部を一緒に連れてきたような気がしたんです。日本に来たからには、SMWSのバーを少なくとも一軒は訪れなければと思っていました。」

大阪のソサエティ・パートナーバー「BAR MINMORE HOUSE」で自撮りをするベン。知る人ぞ知る隠れた名店だ。

大阪に佇む隠れた名店

ベンとキャットの探求の旅は大阪へと舞台を移し、そこで思いがけない巡り合わせが待っていた。「たまたま宿泊先から2本先の通りに、SMWSのパートナー・バーがあったんです」とベンは振り返る。
そのバーの名は「BAR MINMORE HOUSE」。雑居ビルが立ち並ぶ細い路地にひっそりと佇んでいた。
「外観はごく普通で、細長い雑居ビルにしか見えませんでした」とベン。
「階段を下りていくと、まるで非常口のような通路なんです。窓はなく、白いタイル張りの壁が続き、その先の扉に『BAR MIMMORE HOUSE』と書かれていました。扉を開けると、奥行き3メートル、幅4メートルほどしかない小さなバーが現れたのですが、そこには驚くほどたくさんのウイスキーが並んでいたんです。」

店内は狭いながらも居心地がよく、温かく迎え入れてくれた。

「バーテンダーがカウンターにいて、すぐに会話が始まりました。私たちがスコットランドから来たSMWSの会員だと伝えると、とても驚いていましたね」
店内には、そのバーがSMWSの提携店であることを示すプレートも掲げられていた。
「私たちも会員証を見せました。そうなれば、当然話題はウイスキーになりますよね」 とベンは笑う。

「BAR MIMMORE HOUSE」には、SMWSのボトルをはじめ、約700本ものボトルが揃っている。

圧巻のウイスキー・コレクション

ベンを待っていたのは、まさに圧巻の光景だった。
「並んでいるウイスキーは本当に素晴らしかったですね。あの小さなバーに、700本ほどのボトルがあったと思います。とにかく驚くような数でした。30年熟成のクラガンモアに、スプリングバンク、ポートエレンまであったんです。どんなバーと比べても引けを取らないコレクションでした」

二人はまず人気のボトルを試し、その後は日本のウイスキーも勧めてもらった。「バーテンダーとの会話も本当に楽しかったです」とベン。「壁にメッセージを書かせてもらうこともできました。『リースより乾杯(Slàinte)。また戻ってきます』と書いたんです」

ベンにとって、この体験は単にウイスキーを楽しむ以上の意味を持っていた。
「はるばる日本まで来て、共通の話題で語り合える相手に出会えたのは本当に素晴らしいことでした」と彼は語る。
「しかも、その方がスコットランドからやって来たSMWS会員の私たちを迎えられたことを、とても喜んでくれたんです。そのことが、この体験をいっそう特別なものにしてくれました。」

そしてこの体験は、ウイスキーが国境を越えて人と人をつなぐ共通言語であることを改めて実感させてくれた。会話は、ベンとキャットのアイラ島での体験から、大阪の小さな提携バーへと自然に広がっていった。
「アイラ島を訪れたことや、アードベッグ蒸溜所へ行った話をしました。島の雰囲気が日本とはどれほど違うか、スコットランドではどのようにウイスキーを楽しんでいるか、キャンプで飲むのが大好きなことなども話しましたね。彼も私たちと同じくらい、その時間を楽しんでくれていました」
またベンは、バーテンダーのウイスキーへの情熱に、自分と通じるものを感じたという。「700本ものウイスキーを集める人が普通なわけありませんからね」と彼は笑う。
「SMWSのパートナー・バーを訪れると、世界のどこにいても、同じ情熱と熱意を持った興味深い人たちに出会える気がします。そんな出会いが約束されているようなものなんです。」

「BAR MIMMORE HOUSE」の壁に、リースからのメッセージを残すキャット

グローバルなSMWS

この旅を通じて、ベンとキャットはSMWSの特別さを改めて実感した。「大阪にいたとき、ザ・ヴォルツの友人たちにもメッセージを送ったんです。『見てください。私たちは今、日本にいるのに、やっぱりSMWSにいるんですよ!』って。
パートナー・バーのネットワークがあるおかげで、どこへ行っても気軽に立ち寄れますし、そこにはすでに共通のつながりがあります。

ザ・ヴォルツで結婚式を挙げたことから、大阪でウイスキーの話を交わしたことまで――。そうした体験は、自分たちが大きなコミュニティの一員であることを強く感じさせてくれます。」
「英国以外の国にあるSMWSのパートナー・バーを訪れる機会があれば、ぜひ足を運んでみてください。新しいウイスキーとの出会いがあるだけでなく、スコットランドとは異なる視点で語られるウイスキーの話を聞けるのも魅力です。ウイスキーが国民的な飲み物ではない国だからこその発見があります。」

大阪での体験を経て、ベンとキャットは世界各地のSMWSパートナー・バーをさらに訪ねてみたいと考えるようになった。そして、その先にどんな出会いが待っているのかにも思いを巡らせている。「これまでスコットランドの外にあるSMWSの世界を少し見ることができました」とベンは語る。
「誰か、世界中のパートナー・バーをすべて巡る挑戦をしてみるべきですよね。」

エディンバラから大阪へ――。SMWSのウイスキーが、文化や大陸を越えて人と人とをつなぐ架け橋となることを、この旅は教えてくれる。

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